2011年2月19日

イカットのお話

インドネシアの絣織物、イカット。
ほとんどの場合、横糸をあらかじめ模様ぶぶんを括って染め、織り上げて模様を出していきます。
縦糸を染めるものもあります。
縦糸横糸両方を染め模様を浮きだたせる、ダブルイカットは大変手間もかかり、高価なものですね。


それ以外にも刺繍を施したり、糸の太さを変えて浮き織りにしたりと地域によって様々な種類があります。
インドネシアの中でも、バリ島以東で多く織られている様です。



綿糸の手織りならではの重厚感と、何とも言えない素朴な美しさが私は大好き!
昔ながらの手法で色付けされ、丁寧に手織りされたイカット。
少しずつ買い集め、今ではちょっとしたコレクターです。


イカットはこうした模様のある物と思われがちですが、無地の物や縞模様、ポレン柄の物もあります。
こちらは実用的な布なので、ほとんどがポリエステル入り。

今年クルンクンの布問屋でやっとコットン100%のポレン柄イカットを見つけました。




ポレン柄は、バリ島の神様が巻いてる黒白の格子柄。
最近は格子柄よりもギンガムチェックが増えてるんだって。
黒白の格子柄にはそれなりに宗教上の理由があったように記憶してますが、神様も好みが変わるんですね。
さすがバリ。フレキシブル対応。


今年見つけたチェックのイカットでなにを作ろうか考え中。
せっかくの素敵な布、寸分も無駄にしないデザインで仕上げなければ~。



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